こんにちは。ひろポンプです!
“宅建(宅地建物取引士)”は不動産取引においてなくてはならない国家資格のため、取得すると様々な働き口が用意されているといっても過言ではありません。
そして数ある選択肢の中でも、「宅建事務の仕事に就きたい!」と希望する人も多いのではないでしょうか。
- 営業マンを支える宅建事務の仕事内容が知りたい、、
- 宅建事務はキツイと聞くけど本当か教えてほしい。。
- 宅建資格があれば未経験でも宅建事務に就ける?
宅建事務に関して、上記のような不安や疑問を抱いている人もきっと少なくないはず。
そこで今回は、【宅建事務はきつい?】資格があれば未経験可でノンストレスな仕事というテーマで話を進めていきます。
賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介など約5年の実務経験あり
宅地建物取引士・FP2級・簿記2級を保有しています
フリーランス宅建士として『ひろポンプ不動産』を運営中
実際に私がいた不動産会社では、宅建事務として数名の方と一緒に働いていました。
確かに営業職の裏方的な存在ではありますが、逆にいうと宅建事務の方々がいないと、当然ながら、営業マンは営業に集中できません。
そんな宅建事務の具体的な仕事内容3つを述べた後に、宅建事務を目指す前に絶対に知っておくべきポイントも解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
営業職のサポートを行う宅建事務の仕事内容3つ
「そもそも宅建事務ってどんな仕事をするの?」と疑問を持つ方も多いかと思います。
さっそく、営業職のサポートを行う宅建事務の仕事内容3つをご紹介していきましょう。
以下の通りにまとめてみました。
- “独占業務”を用いた重説の説明や契約書の作成
- データ管理・物件撮影など営業マンのサポート
- 電話対応・お茶出しなどのお客様への初期対応
上記の仕事をバッチリこなすことができれば、未経験者だけでなく、主婦の方や学生さんでも雇ってくれる不動産会社は山ほどあるはずです。
パッと見は難しいかもしれませんが、詳細を紐解いていくと、そこまで難易度の高い業務ではありません。
それぞれ詳しく解説していきます。
①“独占業務”を用いた重説の説明や契約書の作成
宅建事務のメインの仕事は、“独占業務”を用いた重説の説明や契約書の作成です。
ぶっちゃけそれ以外の2つはおまけ的な仕事のため、宅建士にしかできない“独占業務”に宅建事務の価値が集約されていると断言してもよいでしょう。
“独占業務”とは、医師しか医療行為を許されていないように、宅建士にしか許されていない業務のことを指します。
- 重要事項説明書(35条書面)への記名
- 重要事項説明書(35条書面)の説明
- 契約書(37条書面)への記名
漢字だらけで意味不明かもしれませんが、簡単に説明すると、お客様と物件の契約を行う場合には、“重要事項説明書(重説)”などの説明・交付を行う必要があります。
本来は営業マンが行ってもよい仕事なのですが、お客様との重説の読み合わせは、そこまで難しい仕事ではないため、宅建事務が代わりに行うケースが一般的です。
宅建事務として働いていくためには、”独占業務”を用いた重説の説明や契約書の作成が最初のハードルになりますが、研修制度を設けている会社が多いため、大きな心配は必要ないですよ。
不動産営業マンの中には、そもそも宅建資格を持っていない人も意外と多いです。
合格率15%前後の難関資格だからこそ、宅建資格を保有している宅建事務が重宝されるというわけですね。
そのため裏を返すと、宅建に合格していない状態で宅建事務になるのは不可能でしょう。(もし採用されるとしてもごく一般的な事務職です)
②データ管理・物件撮影など営業マンのサポート
1日のスケジュールが重説の説明や作成でビッチリ埋まっているケースはほぼ稀のため、それ以外の時間は、データ管理・物件の撮影などの営業マンのサポートを行います。
顧客情報を入力したり、物件の撮影をして、SUUMOやathomeのような広告媒体に掲載したりするのが主な業務になります。
その他にも内覧用のカギを他社まで取りに行ったり、管理している物件の定期点検をしたりすることもあるでしょう。
ざっくりいうと、お客様対応を最優先する営業マンに代わって、細々とした仕事だけれども絶対に必要な仕事を遂行していくイメージです。
頻繁に物件撮影を任される場合、意外ときつくなるのが、体力的な部分です。
夏は電気が開通していない関係でエアコンがつかないこともしばしば。冬は冬で極寒の中、自転車で移動を強いられる不動産会社が多いはず。
「運動不足になるからオッケー!」と私がいた会社の宅建事務の方はおっしゃっていましたが、きちんと念頭に入れておきましょう。
③電話対応・お茶出しなどのお客様への初期対応
残りの時間は、一般的な事務職と同じように、電話対応・お茶出しなどのお客様への初期対応が依頼されます。
特に不動産会社では、お部屋探しを希望するお客様からの問い合わせや、業者から空室確認など、毎日電話が鳴りやむことはありません。
確かに最初は「これ誰からの何の電話だ??」とあわてふためくこともありますが、しっかり慣れるまでは社員の人に確認していけば問題ナシでしょう。
私が在籍していた会社のベテランの宅建事務の方は、簡単にお客様の希望条件のヒアリングまで行ってくださっていました。
なかなか時間が確保できない営業マンからすると、少しでもお客様の情報が分かった上で引継ぎをされるのは非常に嬉しいものです!
宅建事務を目指す前に絶対に知っておくべきポイント
ここまで、営業職のサポートを行う宅建事務の仕事内容3つをご紹介してきました。
おそらく大勢の方が「なるほどね。宅建事務としての働き方も悪くないかも!」と感じていただけたのではないでしょうか。
ここからはもう少し踏み込んで、宅建事務を目指す前に絶対に知っておくべきポイントを解説していきます。
世間的なネガティブな意見も受け入れつつ、宅建事務を目指していきましょう!
なぜ「宅建事務はきつい」と言われる?【全くの逆です】
「宅建事務」とネットで調べてみると、予測変換で「宅建事務 きつい」と表示されることも多々あるかもしれません。
ただし個人的には全くの逆だと考えていて、宅建事務の働き方は決して悪いところが見つからない素晴らしい仕事だと思っています。
確かに「年収1,000万円を稼ぎたいぜ!」という熱い野望を持っている人には向いていないかもしれません。
しかし、重いノルマを課せられるわけではなく、なおかつ宅建士としての“独占業務”を生業にしていくので、人材的な希少価値も高いまま働くことが可能です。
また1~3月頃の繁忙期には残業もちょくちょく指示されるかもしれませんが、閑散期などは長期休暇も取りやすく、プライベートも充実させたい人にとってはピッタリの職業でしょう。
時短OK+土日休みのノンストレスな働き方を手に入れられる
さらに付け加えると、時短OK+土日休みのノンストレスな働き方を手に入れられる点も魅力の一つです。
宅建事務は正社員として採用している会社もありますが、夜遅くまで働けない主婦の方や学業で忙しい大学生向けに、パートやアルバイトなどの雇用形態で募集をしている求人の方が多いでしょう。
その一方で「平日は本業があるので、土日限定で働ける仕事がしたい!」というサラリーマンにも宅建事務はオススメです。
先ほど挙げた重説の説明は、圧倒的に平日よりも土日の日程を希望するお客様が多いため、副業的な感じで副収入をゲットできちゃいます。
あなたの生活スタイルに合った働き方を実現できる宅建事務は素晴らしい仕事です!
宅建士資格さえ持っていれば、未経験でも全く問題ナシ
繰り返しになりますが、宅建士の資格を持っていないと宅建事務として働くことはほぼ無理ゲーでしょう。
しかしながら、宅建士資格さえ持っていれば、未経験でも全く問題ナシです。
確かに10人中1~2人しか受からない国家資格ではありますが、きちんと勉強を進めていけば、誰でも合格できる資格であることは違いありません。
合格までに必要な時間は約200~400時間。必ずしもこの時間を投下すれば合格できるとは言い切れません。
ただし資格を持つだけで、パートやアルバイトで考えると、スーパーで品出しやコンビニでレジ打ちするよりも、高い時給(1,000~1,500円が相場)で働くことが容易に可能です。
また宅建の知識は、自分自身のお部屋探しの際にそのまま役立つ部分ばかりなので、将来的にはもっと大きなリターンを見込めます。
これから宅建取得を検討している方は、ぜひ合格目指して勉強をスタートさせていきましょう。
理想の会社に出会うなら不動産業界に強い転職エージェント
これまでの話を聞いて「宅建事務いいじゃん!」と感じた方へ最後にお伝えしたいことがあります。
それはズバリ、理想の会社に出会うなら不動産業界に強い転職エージェントを活用しようということです。
もちろんあなたの住んでいる地名に加えて「宅建事務 求人」と検索すれば、ある程度の働き口がヒットするでしょう。
ただし不動産業界は現在、オンライン化が急激に進んでいるため、リモートワークが中心の募集をかけている企業も少なくありません。
また不動産業界に特化した転職エージェントの力を借りることによって、年収や時給が高水準の求人も見つけやすくなります。
おすすめの転職エージェントは別の記事で詳しくまとめていますので、下記のリンクからチェックしてみてください。
以上です。
宅建事務の特徴やポイントを全て包み隠さず、お伝えできたかなと思っています。
宅建を取得すると、不動産の営業職ではなく、サポートに徹する働き方も選択することができます。
ぜひあなたの宅建士の資格を余すことなく使い倒してくださいね!
それではまたどこかお会いしましょう(*´ω`*)