こんにちは。ひろポンプです!
不動産業界への転職・就職をするにあたって、企業との面接は避けては通れない道ですよね。
お客様とのコミュニケーション能力・法律的な専門的な知識・交渉事を進める折衝力などのスキルが必要な不動産業界では、面接時に自分の強みを企業へどれだけアピールできるかが重要にカギになってきます。
- 不動産業界への転職・就職の面接のコツを知りたい、、
- よく聞かれる質問や良い印象を与える逆質問を教えてほしい。。
- 不動産業界で求められる人材ってどういう人??
「不動産業界で働きたい!」と強く願う人であればあるほど、上記のような悩みや疑問が生まれてくるでしょう。
そこで今回は、【知らないと落ちる?】不動産業界への転職・就職の面接のコツ4つ+αというテーマで話を進めていきます。
賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介など約5年の実務経験あり
宅地建物取引士・FP2級・簿記2級を保有しています
フリーランス宅建士として『ひろポンプ不動産』を運営中
不動産業界の採用に関して、面接を受ける立場と面接を行う立場の両方を、数多く経験してきた私のノウハウを余すことなくご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
不動産業界への転職・就職で知るべき面接のコツ4つ+α
さっそく、不動産業界への転職・就職で知るべき面接のコツ4つ+αをご紹介していきます。
以下の通りにまとめてみました。
- ①不動産業界で働きたいと思った理由
- ②不動産業界の中でもその会社を選んだ理由
- ③不動産業界の業種・職種を理解しているか
- ④自己PR
- +α 不動産業界で活用できる資格を持っているか
①~④は必ず抑えておくべきポイントで、+αの部分は持っていると加点されるというイメージでOKです。
それぞれを詳しく解説していきます。
①不動産業界で働きたいと思った理由
まず1つ目は、不動産業界で働きたいと思った理由を明確にしましょう。
不動産業界の会社に入社しようとしたら、100%聞かれる最もよくある質問の一つです。
ただし、意外と大勢の人が「なんて答えたらいいんだろう。。」と難しく感じることが多い質問でもあります。
「なんとなく面白そうと思ったから、、」「給料が高いって聞いたことがあるから、、」などのフワッとした理由のみを面接官に伝えるのは確実にNGなのは、なんとなく分かりますよね。
今回は特別に私もよく実践した、理由を明確にする方法をお伝えします。
その方法とは、『なぜ?』を最低2~3回繰り返すことです。
具体的なパターンを上げていきます。
「なんとなく面白そうと思ったから、、」
↓『なぜ?』↓
「お客様に感謝されることにやりがいを感じるから」
↓『なぜ?』↓
「前の職場で”あなたの分かりやすい説明のおかげでこの商品を買う決意をしたよ。ありがとう。”と言っていただけたことが嬉しかった」
↓『なぜ?』↓
「今までの仕事では1,000~2,000円の商品が売ることが多かったけど、不動産という仕事であれば、非常に大きい金額のものを商品として扱えるから、その分やりがいも大きくなると思ったから」
「給料が高いって聞いたことがあるから、、」
↓『なぜ?』↓
「自分自身が成果を出したら出した分だけ、歩合制としてお給料に反映されるから」
↓『なぜ?』↓
「学生時代のアパレルのアルバイトで誰よりも商品を売っていたが、時給が50~100円アップされるだけで悔しかった」
↓『なぜ?』↓
「お客様とのコミュニケーション自体が好きだし、お客様のライフスタイルの背景まで想像して提案することが得意だから、不動産業界で自分の力を試してみたい」
先ほど挙げたフワッとした理由から不動産業界に興味をもつこと自体は、全く何の問題ありません。
ただそこから自分がなぜ不動産業界に入りたいのかを深掘りすることで、面接官にも自分自身にも納得感を持たせて、転職活動・就職活動を進めることができるでしょう。
②不動産業界の中でもその会社を選んだ理由
続いて2つ目は、不動産業界の中でもその会社を選んだ理由を具体的にしましょう。
こちらは先ほどの①の質問をより深掘りした内容で、企業との面接で間違いなく聞かれる質問です。
“不動産業界に入りたいと思った理由”と“その不動産会社で働きたいと思った理由”を同じラインで考えている人が多いようですが、全くの別のものと断言してもよいでしょう。
例えばあなたが女性だとして、男性から「あなたが女性だからお付き合いしたいです」と言われたらどうでしょうか?
新田真剣佑さんや菅田将暉さんから告白されたとしたらOKを出しちゃう人がほとんどかもしれませんが、一般的な人から言われたとしたら基本的には冷めちゃいますよね?
「あなたは数ある女性の中でも、○○が美しいし、□□な性格が魅力的で、僕の△△という考えと同じだから一緒にいて楽しそう。だから付き合ってほしい」と言われたら、OKするかどうかは別として、少なくても嬉しい気持ちにはなるはずです。
企業からしても同じように考えることができます。
「数ある不動産会社の中でもなぜうちの会社がいいと思ったのか」という理由を明確に相手に伝えることが大切です。
どういうふうに話したら相手の企業が喜んでくれるかを一生懸命考えていきましょう。
③ 不動産業界の業種・職種を理解しているか
次に3つ目は、不動産業界の業種・職種を理解しているかどうかです。
一口に“不動産業界”と言っても、売買仲介・賃貸仲介・ディベロッパー・不動産管理など様々な業種があり、その中でも営業・企画・事務など多様な職種が存在します。
不動産業界の実務経験がない方は少しイメージしづらいかもしれませんが、自分が就きたい業種・職種とそれ以外の業種・職種の違いを説明できるレベルに到達するまでは、最低限勉強していきましょう。
「お部屋探しをしているお客様へ一生の買い物のサポートをしたい!」と言っているのに、賃貸管理の会社を面接しているという事態にはならないように気を付けてくださいね。
私は新卒で就職活動を始めたばかりのとき、「私の知識や提案によって、賃貸物件をお探しをしている人の人生を変える営業マンになりたい!」と、ディベロッパーの会社に熱い想いを面接でぶつけてしまった経験があります(笑)
不動産業界で働いている身近な人に相談したり、ネットでググったりして、業界研究はある程度進めてから、面接を受けていきましょう。
④自己PR
終盤の4つ目は、自己PRをとことん磨いていきましょう。
基本的に採用の面接では、「私は今まで●●の経験をしてきて、■■の実績を残し、▲▲の強みを御社で発揮することができます」と、自分をアピールするチャンスが設けられていますよね。
ただしここで気を付けなければならないのは、ひたすらに自分PRをすればいいわけでは決してありません。。
重要なポイントは、その企業が採用したいと思える人材と自己PRの内容がマッチしているかどうかです。
例えばですが、不動産会社が営業マンを募集しているのにもかかわらず、「人見知りで初対面の人と話すのが苦手だったため、大学の図書館にこもってたくさん本を読んだので、不動産の法律の知識ならあります」と自己PRするのは正直微妙なはず。
仮に本当に“人見知りで初対面の人と話すのが苦手だった”としても、その部分をわざわざ話す必要はなく、「本で読んだ不動産の法律の知識を友人に話したら、その知識をもとに友人がトラブルを解決できました。」と自己PRした方がベターですよね。
また上記のように、その企業が採用したいと思える人材に自己PRの内容を寄せることで生まれるメリットがもう1つあります。
それは、②の不動産業界の中でもその会社を選んだ理由を同時に深掘りできる点です。
自分の過去の経験や持っている価値観から自己PRを考えると、人生のストーリー性が加わるので、より②の理由に信憑性や納得感を付けることに繋がります。
+α 不動産業界で活用できる資格を持っているか
最後に+αのコツですが、不動産業界で活用できる資格を持っているかどうかです。
不動産業界で活用できる資格とはズバリ、運転免許証と宅地建物取引士です!
他にも不動産業界で役に立つ資格はたくさんあるのですが、まずはこの2つを取得しておけば評価してくれるはずです。
運転免許証
「え!私も運転免許書なら持ってるよ!」と嬉しく感じた人も多いのではないでしょうか。
ほとんどの不動産会社は物件のご案内を車で行うため、持っていると意外な好印象を企業に与えることができます。
ただし運転免許証は誰でもとりやすい資格でもありますが、取得までに長い時間を要するので、まだ運転免許証を持っていない人はなるべく早く取っておきましょう。
まとまった時間がとれない人は通学免許でもいいと思いますが、やはり短期間で運転免許を取得したいのであれば、免許合宿がおすすめです。
キャンペーン割引でお得な合宿プランが多いサイトを載せておきます。
宅地建物取引士
不動産業界で重宝される資格といえば、“宅地建物取引士”と言い切っても過言ではないですよね。
それもそのはずで宅地建物取引士にしかできない重要事項説明書の記名や説明などの不動産取引の独占業務があるからです。
そのため宅地建物取引士の資格を持っていれば、不動産業界からの求人は引く手あまたな状態になるでしょう。(実際に私もヘッドハンティングを何社も受けました)
しかし悲しい現実として、「よし!そしたら宅地建物取引士の資格を取るぞ!!」と思っても、取れるかどうかは全く別の話です。
なぜかというと、時間とお金さえかければ誰でも取りやすい運転免許証とは違って、宅地建物取引士は合格率約15%の国家資格で、そう簡単には合格できないからです。
またあくまで『宅建士の資格アリ→不動産業界への転職・就職が有利』なだけで、『宅建士の資格ナシ→不動産業界への転職・就職が不利』になるわけではありませんよ。
【体験談】不動産業界で求められる人材の特徴3選
ここまで、不動産業界への転職・就職で知るべき面接のコツ4つ+αをご紹介してきました。
4つ+αのコツ知らないだけで面接に落ちてしまう人もおそらくいらっしゃると思うので、ぜひ面接前に準備しておくようにしていきましょう。
ここからはもう少し深掘りをして、不動産業界で求められる人材の特徴3選を解説します。
私は今までに面接官として様々な方の採用に携わってきました。その中でも、面接を行ってきた実体験から感じてきたことをありのままに話していきます。
勉強熱心で自己成長に強い想いを持っている人
まず1つ目の特徴は、勉強熱心で自己成長に強い想いを持っている人です。
冒頭でもお伝えしましたが、不動産業界で活躍するためには、お客様とのコミュニケーション能力・法律的な専門的な知識・交渉事を進める折衝力・物件やその物件の街情報などの幅広いスキルが求められます。
入社時からこれらのスキルをすべて持ち合わせているスーパーマンの数はほぼ0なので、会社に入ってから勉強をして成長していくというのが基本的な流れです。
他の業界でも勉強熱心で自己成長に強い想いを持っている人は高い評価を受けると思いますが、不動産業界ではよりそういう人材が求められるはずです。
会社によるとは思いますが、私が勤めていた会社では、逆に勉強熱心で自己成長に強い想いを持っていない人は、成績が出ないかすぐに退職してしまう人が多かったです。
「仕事は与えられた分だけでOK、給料もそこそこで大丈夫。」という人は、厳しい意見かもしれませんが、不動産業界には向いていない可能性がありますね、、
相手の立場に立って物事を考えられる人
続いて2つ目の特徴は、相手の立場に立って物事を考えられる人です。
不動産業界のビジネスは『自分と相手1人の顧客』という単純な一方通行ではなく、『自分・お部屋探しをしている人・物件の仲介会社・物件の管理会社・物件のリフォーム業者・・・』というふうに様々な登場人物と取引や契約を行うものです。
そのため常に相手の立場に立って物事を考えられる人材が成果を残しやすいのが事実です。
ここまでの話を聞くと、「でも実際の面接の場でどうやって面接官は“この人は相手の立場に立てる人か”を見極めてるの?」と疑問が湧いた人も多いはずです。
勘の良い方であればすでに分かっているかもしれませんが、企業の人事の人が多用している見極める方法があります。
それはズバリ、逆質問です。「これで弊社からの質問は以上ですが、最後に何か○○さんから質問はありますか?」というやつですね。
実体験を例として挙げると、「入社してからは休日も使って仕事の勉強はもちろん宅建の勉強をして、できるだけ早く御社の一員になれるように成長します!」とやる気に満ち溢れていた高評価の好青年が、最後の逆質問で「ちなみに休日に宅建の勉強をしたら給料って出ますか?」と聞かれたときのショックは大きかったです。。笑
「そんなことをいうなんて、、この人はその質問をして面接官がどういう気持ちになるかを考えられない人なんだなぁ」と“相手の立場に立って物事を判断できない人”という印象を正直持ってしまいました。
日常生活から「どうやったら相手が気持ちよく受け止めてくれるか」「この言動で相手がどういう感情を抱くか」を意識しながら動いていきましょう。
年齢が若い+体力のある人
最後の3つ目の特徴は、年齢が若い+体力のある人です。
こればっかりはその人の努力でどうにでもならない部分ではありますが、現実問題として30~40代以上で体力の衰えを感じやすい世代よりも、20代で体力がある人の方が市場価値はどうしても高くなりやすいです。
私も不動産業界に約5~6年で働いていますが、夏の暑い日に物件のご案内で6時間以上外出したり、月末の締め作業で日付が変わるぐらいまで残業したりと、若さと体力の必要性は幾度となく痛感しています。
年齢はもうどうしようもないですが、激務をこなせるように日々ランニングや筋トレを行って、体力は人並み以上につけるようにしていきましょう。
以上です。
不動産業界への転職・就職で知るべき面接のコツ4つ+αと不動産業界で求められる人材の特徴3選を解説してきました。
不動産業界はやりがいも夢もある魅力的な業界です。
この記事をご覧いただいたあなたの転職活動・就職活動が成功することを心から願っています!
それではまだどこかでお会いしましょう(‘◇’)ゞ